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食事の基本

1日30品目をバランスよく毎食事に摂取しましょう !!

皮膚の内部では絶えず新陳代謝を繰り返しており、食事の基本は年齢やライフスタイルに見合ったエネルギー量を摂取すること。エネルギー所要量範囲内での適切な栄養素のバランスを取ることが必要です。


たんぱく質

皮膚の細胞を正常に働かせるに、「必須アミノ酸」を含むたんぱく質を十分に摂取しましょう。健康な皮膚は網目状に張り巡らされたコラーゲン繊維によって肌の弾力が保たれています。 」

水溶性ビタミン

ビタミンB群:
 皮脂分泌調整、脂肪代謝や皮膚の新陳代謝促進等の働きがあります。

ビタミンC:
 しみ・そばかす予防、コラーゲン形成と維持を調節する働きがあります。また、抗ストレスホルモンである副腎皮質ホルモンの原料となったり、皮膚の形成に必要な鉄分の吸収を助ける効果があります。ヒトの生体内では合成されない成分ですので積極的に食事から摂取してください。


溶性ビタミン

ビタミンA:
 ヒト生体内での保湿成分の合成に関与し、お肌表面を健やかに保つ働きがあり、不足により皮膚が乾燥し肌荒れを起こしやすくなるといわれています。ビタミンAは脂溶性で過剰摂取による蓄積の問題がありますので、ベータ-カロチンの形で植物性食品から摂取するようにしましょう。



ビタミンD:
 メラニン色素沈着防止、コラーゲン合成促進、血管壁の強化などの働きがあります。

ビタミンE:
 皮膚の血行促進、酸化防止の働きを持ち肌荒れを防止します。油で揚げた食品やファーストフードを多く摂取すると抗酸化にビタミンEが使われてしまうため、欠乏症状としてしもやけなどの血行不良が現れやすくなります。

体内水分量 

加齢と共に変化します。幼小児では生体の70〜80%が水分で構成されていますが、高齢者では50%程度に低下します。体内の水分は安静時で1500mL 、運動時で2500mL前後が失われるといわれます。潤いのある皮膚を維持するためには、失った水分は必ず補給する習慣をつけましょう。

その他の食品

 腸内環境の改善のために、食物繊維やオリゴ糖、発芽大豆、ヨーグルト製品を日常の食生活にバランスよく取り入れましょう。体に優しい魚油にはn-3多価不飽和脂肪酸が多く含まれていますので、お魚は1日一切れ食べることをこころがけましょう。

注意

 加工食品、インスタント食品、清涼飲料水、化学調味料、お菓子などは、ビタミン含有量が少ない、糖分や脂質を多く含む、健康維持には悪影響を及ぼす合成保存料を含むなどの欠点があるため、摂り過ぎには十分気をつけてください。



参考資料

  • 1)美容皮膚科学 2005年5月5日2版第1刷
  • 2)これは効く! ビタミン・ミネラル事典 平成13年6月1日第2刷