本文へスキップ

食物アレルギー

アトピー性皮膚炎を持つ乳幼児では皮膚バリア機能が低下しているため、手や口の周りについたアレルギー性物質により湿疹ができ、その原因物質を摂取した際に食物アレルギーが起こるリスクが高くなることが報告されています。1)2)3)


食物自体の接触によるアレルギー


アトピー素因を持つ乳幼児では、アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎・気管支喘息などのアレルギー疾患を発症しやすくなっています。 これらの乳児では、家族が直接ピーナッツを触った手でスキンシップをしただけで、食物アレルギー発症の危険率が高くなるといわれています。1)2)


化粧品や石鹸との接触によるアレルギー

バリア機能が低下している場合、小麦・ライ麦・ミルク・ピーナッツ等の食物蛋白を含むスキンケア製品を使用することにより、アレルゲンとなる蛋白成分が皮膚から吸収されて、食物アレルギーを発祥するリスクとなります。
また、スキンケア製品に含まれる界面活性剤や蛋白分解酵素等がバリア機能を低下させる原因となる場合がありますので、スキンケア製品を選ぶ歳には必ず成分表示を確認するようにしてください。1)

参考資料

  • 1)日皮会誌:123 (13),2707-2710, 2013
  • 2)小児の皮膚トラブルFAQ 2009年8月20日 初版第2刷
  • 3)日皮会誌:124 (13),2493-2495, 2014