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熱中症関連情報

乳幼児・小児に対する注意点 1)2)1)

乳幼児・小児は脱水症を起こしやすく、熱中症にかかりやすいため保護者による十分な注意が必要です。


2)熱中症環境保健マニュアル2014より抜粋

体液量、特に細胞外液の割合が高い

新生児期から小児においては、体液の比率が体重の70〜80%と非常に高くなっています。又、細胞レベルでみると細胞内液よりも細胞外液の比率が高くなっています。体液の喪失は通常細胞外液から始まるため、脱水症や熱中症を起こしやすくなるということです。

体重当たりの不感蒸泄量、必要水分量が多い

【不感蒸泄量】    
 未熟児・新生児  : 15〜25mL/kg/日    
 乳児       : 25〜50〜70mL/kg/日(脱水〜通常〜発熱)    
 成人       : 5mL/kg/日

尿が薄いために体液が失われやすい

乳幼児・小児は成人と比較して腎機能が未熟であり、尿を薄いままで体外に排泄してしまいますため、体液が失われやすくなり、脱水症や熱中症のリスクが高くなります。

自分の意思で水分摂取できない

新生児期や乳児期では、口渇感を感知しても自らの意志で水分・電解質補給を行うことは容易ではありません。保護者の認識が遅れることにより、予備能力の少ない小児では容易に脱水症になるといわれています

水分の出入り比率が大きい

小児は成人と比較して体重当たりの水分の出入りが大きいため、少しでも食欲が低下したり、下痢や嘔吐を起こしたりすると、容易に脱水症になります。

    



2)熱中症環境保健マニュアル2014より抜粋




参考資料
1)すぐに役立つ経口補水療法ハンドブック 2010年8月10日 第1版第1刷
2)熱中症環境保健マニュアル2014 環境省ホームページ