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 保湿の意義
    肌本来の機能を働かせる、皮膚トラブルを予防する、モイスチャーバランスを整え
  皮膚の恒常性を維持する、このような働きがある保湿のスキンケアを日頃から行う
  ことは非常に重要です。角層は皮膚の最外層にあり、生体と外界とのインターフェ
  イスとして機能し、生体防御や体内の恒常性を維持する役割を果たしています。
  そのため、肌本来の機能を働かせるためには、角層を清潔にし、保湿ケアを十分
  に行うことが基本です。
   加齢に伴って、角層レベルでは脂質やNMFが減少し、結果として角層の水分保
  持能力低下によるドライスキンが起こりやすくなってきますが、減少するこれらの成
  分をスキンケアで補うことにより、皮膚の恒常性が維持され、外界からの様々な刺
  激から皮膚の負担を軽くして健康な肌に導くことができるといわれています。
 保湿のメカニズム
   角層には約30%の水分が保持され、皮膚のなめらかさや柔軟性の維持に貢献し
  ています。保湿のメカニズムには、セラミドを中心とする角質細胞間脂質、皮脂、天
  然保湿因子(NMF)の3者が重要であると考えられています。

  


 保湿剤
   成  分 分  類 役  割
白色ワセリン、
スクワラン
油性基剤
皮脂の補充
グリセリン
多価アルコール
水溶性保湿成分
 ピリドンカルボン酸
ソーダ、アミノ酸、
ヘパリン類似物質、
尿素、乳酸
天然保湿因子
(NMF)
とその類似成分
水溶性保湿成分
   ヒアルロン酸、
コラーゲン、ケラチン、
コンドロイチン硫酸
生体水溶性
高分子
水分を蓄える成分
セラミド
細胞間脂質成分
バリア機能を
改善する成分

  ワセリンやスクワランは皮脂の補充として、グリセリンやヘパリン
 類似物質は水溶性保湿成分として、ヒアルロン酸は水分保持能が
 高い成分、セラミドは細胞間脂質の補充としての役割を持っていま
 す。
  これに対して尿素や乳酸などは、角層の代謝を高め保湿効果を
 発揮するとともに、皮膚表面の柔軟化効果があるといわれていま
 す。(尿素製剤は乾燥皮膚を刺激する場合がありますので、その
 ような場合には白色ワセリン等のご使用をお勧めします。)


  参考資料
 1.武田 克之等 化粧品の有用性‐評価技術の進歩と将来展望‐ 
   2001年3月31日 第1刷
 2.漆畑修、宮地良樹、本田光芳等編集 美容皮膚科プラクティス 2000年 第1版第2刷
 3.光井武夫編集 新化粧品学 2006年5月31日 2版第4刷

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