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唾液中の微生物数は、食事や唾液の嚥下等で影響が大きくみられます。
この部位で増殖する細菌群は、舌や頬粘膜のものと一致しています。生きている
菌が1mL当たりに1億個が測定されることがあり、菌数は常に一定ではなく、
1日の菌数は起床前が最も多くなります。 |
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歯垢とは、歯の表面に付着した粘性の堆積物であり、マウスウオッシュやブラッ
シングなどにより簡単には取り除くことができない場合があります。
成熟した歯垢はその75%が細菌菌体からなり、1g中の生きている菌の数は
百億から千億個といわれ、唾液中の生菌数の約100〜1000倍に相当します。
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歯と歯肉の接合部分に相当する歯肉溝には生きている
菌の数で5〜6百億個程度の口臭の原因菌等が存在しま
す。これらの菌をほおっておくと、歯周ポケットから血液中
に入り込んで心内膜炎や誤嚥性肺炎の原因となるといわ
れています。又、間接的には糖尿病、肥満、骨粗しょう症、
妊娠トラブル、腎炎・関節炎等の様々な疾患にかかわる
ことが明らかとなってきています。
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