ソフコンプラス

ソフコンプラスはソフトコンタクトレンズの保存・すすぎ液です

 

 

 

  • Ⅰ.ソフトコンタクトレンズのコールド消毒および煮沸消毒後のすすぎ液として、またソフトコンタクトレンズの一時的な保存液としてご利用いただけます。
  • Ⅱ.煮沸消毒・タンパク除去の酵素溶解液としてご利用いただけます。
  • Ⅲ.抗菌スティック内の銀イオン・Ag⁺のはたらきで雑菌の繁殖を抑えます。
  • (レンズを消毒するものではありません。)
構成成分:0.9% NaCl
抗菌スティック入り
 
 

【抗菌スティック】

 
 
ボトル内に1本、スティックが入っています。
 
製品を使い切るまで、取り出さないでください。
 
 

 








各病原微生物の特徴 3) 4) 5) 6) 7)

 

黄色ブドウ球菌
(Staphylococcus aureus)
軽度の皮膚感染症から重度の膿瘍、肺感染症、菌血症、心内膜炎、骨髄炎などの組織感染症や敗血症まで、広範囲のヒト感染症を引き起こす臨床的に重要な病原体であり、抗生物質耐性レベルが高く、病院や地域社会における感染症の一般的な原因となっています。又、黄色ブドウ球菌は、様々な孔形成細胞毒素(溶血素、ロイコシジン、フェノール可溶性モジュリンなど)により細胞溶解を引き起こしたり、宿主細胞のアクチン細胞骨格を破壊して内皮細胞に損傷を与え、糖尿病性足感染症、菌血症、肺炎などの感染症を引き起こします。黄色ブドウ球菌スーパー抗原(SAgs)は、T細胞の活性化と増殖を引き起こし、IL-2、IFN-γ、TNF-αなどの炎症性サイトカインを過剰に活性化させ、各スーパー抗原に特異的な多臓器不全の可能性を含む多くの副作用や症状を引き起こします。
大腸菌
(Escherichia coli)
人や動物の腸内細菌の一種です。ほとんどのものは無害ですが、このうちいくつかのものは、人に下痢等の消化器症状や合併症を起こすことがあり、病原大腸菌と呼ばれています。病原大腸菌の中には、毒素を産生し、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群(HUS)を起こす腸管出血性大腸菌と呼ばれるものがあります。
緑膿菌
(Pseudomonas paraeruginosa)
グラム陰性好気性桿菌であり、栄養要求性が低く環境中の様々な場所で生息することができます。湿潤環境中での生存期間も長く、栄養分のほとんどない水中で3か月以上生存できるとの報告があります。そのため、医療施設内の様々な物品が本菌に汚染され、感染源になります。緑膿菌は健常者に対して病原性を示すことはほとんどありませんが、易感染性や慢性消耗性疾患の患者に高い病原性を示し、これらの患者が緑膿菌に感染した場合、致死的な経過をたどることもあります。以上より、緑膿菌は院内感染における重要な起因菌として位置づけられています。
酵母
(Candida albicans)
正常なヒト微生物叢の一部として皮膚や粘膜表面によく見られる二倍体の多形性酵母です。しかし、病原性は高く、免疫力の低下、重篤な疾患の存在、埋め込み型医療機器の存在、広域スペクトル抗生物質の投与など、特定の条件下では感染性を示す可能性があります。これらの感染症は、軽度の皮膚・粘膜感染症から、特に免疫力が低下している患者における重度の侵襲性感染症まで多岐にわたります。カンジダ・アルビカンスは実験室で最も分離されている真菌種であり、免疫不全患者の一般的な死亡原因である侵襲性カンジダ症(IC)の原因菌種です。
クロカビ
(Aspergillus brasiliensis)
Aspergillus属は世界各国の土壌、空中、穀物をはじめとする食品など生活環境から高頻度に分離され、Penicillium属と並んで最も普遍的な真菌の一つです。Aspergellus brasiliensisはコロニーの色調が黒色でクロカビと呼ばれています。本真菌は日和見感染症の原因微生物であり、感染した場合はアスペルギルス症と呼ばれる深刻な肺疾患を引き起こす可能性があることが知られています。又、本菌種はブドウ、コーヒー豆などに危害を引き起こすと同時に、発癌性を有するオクラトキシンを産生し、それがワイン、コーヒーに蓄積されることから近年問題となっています。

 

 

参考資料

 
1) 社内資料
2) 社内資料
3) Toxins (Basel). 2021 Sep 23;13(10):677. doi: 10.3390/toxins13100677
4) StatPearls [Internet]. Matthew Mueller; Christopher R. Tainter. July 13, 2023.
5) ANTIMICROBIAL AGENTS AND CHEMOTHERAPY, Dec. 2005, p. 4853-4859
6) 北里大学 2019; 49: 73-78
7)Medical Mycology Journal Vol.52 193-197 2011 ISSN 2185-6486
8) Biocontrol Science, 2021, Vol.26, No.2, 95-98